Illustratorでの作業中、何%表示にすれば実寸でレイアウトできるのかがわかる計算方法
この記事はKogakuin Advent Calendar 2018,5日目の記事です。
ちなみに、Advent Calendarっていうのは12月に入って、クリスマスまでの間、複数人でブログを書いてカウントダウンをしよう!といった文化だそうです。
どうやらエンジニアの方々が技術ブログを書いて繋いでいくというのが主流のようですが、僕はそういったものは書けないのでコーヒーブレイク的な記事になれたらいいな(主催者様、誘ってくれてありがとう!)(ここまで去年の文章のコピペ)
12月になり、卒業制作が本格化する時期だと思います。皆様お疲れ様です。本記事では、illustratorでレイアウトをしている最中に、使っているディスプレイでは何%表示にすれば実寸表示(紙に印刷したときと同じサイズ)になるのかがわかる簡単な計算方法を書いていきます。現実と同じサイズ感で作業する方法、ということです。
ディスプレイでの作業中でも印刷時のサイズ感を確認したい
卒業制作では、各々得意なCADやモデリングソフトを使って図面を作成し、あるいは手描きであってもスキャンしてPCに取り込み、最後にillustratorでレイアウトするというのが現状では一般的な方法なのかなと思っています。
そして、illustratorで作業をしていると、印刷したときに図面やテキストがどのくらいの大きさになるのかが気になると思います(というか常に気にしなければならない)。しかし、illustrator上で100%表示しても、実際に紙に印刷したときのサイズにはなりません。
注)illustrator CC 2019では、100%表示が実寸表示になっています。
ですので本記事は別バージョンのillustratorを使っている方向けです。
計算方法
実寸サイズで表示するにはいくつか方法はありますが、その中からおそらく最もわかりやすくて誰にでもできる方法を書いていきます。
①ディスプレイの解像度を確認する
②ディスプレイの大きさを測る(アナログ)
③②をinchに変換
④ppiを出す
1920×1080,510mm×285mm→20.07in×11.22in
1920/20.07=96(ppi)
⑤illustratorは72ppiのとき100%にすると実寸大になるようになっているので、④で求めたppiとの比で知りたい値を出す
※72ppi:100%=96ppi:X%
X≒133
133%表示にするとよい(僕のディスプレイの場合は)
①ディスプレイの解像度を確認する
これは使っているものによって確認方法が異なるので、「解像度 確認 Windows10」みたいな適当なワードでググってみてください。
たとえば、僕がサブで使っているディスプレイは、
1920×1080であることがわかります。
②ディスプレイの大きさを測る(アナログ)
これはアナログな作業です。自分のディスプレイにものさしを当てて大きさを測ってください。単位はmm。僕の場合は510mm×285mmでした。
③②をinchに変換
②で測ったものをmm→inchに変換します。
510mm×285mm→20.07in×11.22in
④ppiを出す
下記のように計算するとppiの値を求めることができます。
追記) mmはミスです;
⑤illustratorは72ppiのとき100%にすると実寸大になるようになっているので、④で求めたppiとの比で知りたい値を出す
比の計算をします。
illustratorは72ppiのときに100%にすると実寸大になるようになっているそうです。ならば96ppiの場合は、72:100 = 96:X で求めることができます。
X≒133
僕の場合は約133%表示にすることで、ほぼ実寸大表示することができます。
こんな感じ。
確認用の印刷の手間が省けるし、1度計算してしまえば、あとは計算結果だけどこかにメモしておけばずっと使えるのでなかなか便利です。ぜひ使ってみてください。
↓よかったら、去年のも見てください